さとうくんちの新聞 3 ・・・・・隠れた現代病・・・・・
桜もきれいに咲き、風もここちよい季節になりましたね。                 
4月になり、そろそろ「学校健診」が始まる時期になりました。             
私自身、小学校と保育園の2校を担当してますし、品川区の「4・5才児フッ素塗布」事業の矯正治療相談員として毎年参加させていただいてます。健診に行くたびに、児童生徒にカリエス(虫歯)が少なくなったこと、しかし、不正咬合・顎関節に問題のある子供が増えたことを感じます。
今回は前回に引き続き、さとう矯正・小児歯科の基本理念の3番目についてお話をします。


3 顎関節を含めた包括的な治療

・ 顎関節には、他の身体各部の関節には見られないいくつかの特徴があります。

左右2つの顎関節は一対となって、協調運動を営んでいる。一方の関節が運動すれば、必ず他方の関節も同時に何らかの運動をしていることになり、一方だ けの単独運動をすることはないのです。
顎関節は多くの他の関節と同様に回転運動を行うが、それに滑走運動(顎を前に出す)も行うことができる。滑走運動は他の関節に見られない顎関節特有の動きです。2つの運動を巧みに組み合わせてヒトは、咀嚼や発音といった複雑な下顎運動を可能にしています。
顎関節の運動は、歯によって規制されている。上顎の歯列に下顎の歯列がぶつかることによって顎運動に制限が生じ、すなわち停止を意味します。


上の写真の患者:A君は、たった1本の歯のずれから顔の非対称、関節のずれそして開口障害を引き起こしました。図4と図5は治療1.5年後のA君です。顔の正面観から、対称になっているのがはっきりとわかると思います。そして口の中の正中も合い対称になっています。このことから、顎関節は協調運動を営むことができるようになり、A君は正常な咀嚼や、発音を回復できました。


ちょっと一言!・・・・。
歯とことば:歯は食生活をとおして、われわれに関係が深いだけでなく、ことばを介してわれわれの生活に深くくいこんでいます。歯ということばを用いた日常の用語に「歯をくいしばる」「歯がたたない」「歯がうく」「歯に衣を着せない」また、「明眸皓歯(めいぼうこうし)」とか「歯牙(しが)にもかけない」といった歴史的由来をもったことばも多い。前者の直接的由来は、杜甫の「哀江頭」という詩のなかの文句ですが、その起源は三国志時代(西暦200年ころ)の詩文にあるといわれています。後者は、歯と牙のことで、ことばの端を意味し、論じるに値しないという内容で、その起源は紀元前200年の秦の時代にさかのぼると言われています。

この著作権はさとう矯正・小児歯科にあります。 2003.8発行:さとう矯正・小児歯科