| 洋の東西を問わず「美しさ」には共通した意識があります。その「美しさ」とは健康でそれを科学的に証明されたものでなければならないと思います。上記の写真は矯正治療をした患者さんの治療前と治療後の写真です。治療後のほうが治療前より美しいと感じるでしょう。それは、口を閉じた時オトガイ隆起(下顎の中心にある隆起)が緊張していないこととE−line(鼻とオトガイ隆起を結んだ線)の内側に上下口唇が入っていることの2つの条件がそろって初めて上下の噛み合わせが機能し「美しく」なるのです。
動物のなかでオトガイ隆起を持っているのは人間だけであるといわれています。ヒトに一番近いといわれているチンパンジーですらこのオトガイ隆起はありません。オトガイ隆起は言語を話すことによりできたのではないかとも言われています。ほとんどの方がオトガイ隆起を持っているのですが、歯並びや骨格のちょっとしたずれでオトガイ隆起が隠されている方も実際は多いのです。それでは、なぜオトガイがあると良いのでしょうか?オトガイがあると口の周りの筋肉がリラックスして唇を閉じることができます。唇を閉じた時にオトガイ隆起が梅干しのようにシワ(治療前の左側参照)ができる人がいますが、これはオトガイ筋が緊張しているからです。オトガイ筋が緊張している方は就寝時にはリラックスしていますからオトガイ筋は弛緩し口が開きます。口が開いてしまうと、歯肉が乾燥しやすくなります。歯肉はノドや眼と同じ粘膜で乾燥に対しては非常に弱く、すぐに炎症をおこします。ですから、オトガイ筋の緊張が強い人は歯肉炎や歯槽膿漏にもなりやすく、風邪もひきやすいのです。
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