1 できるだけ、詳しい資料をとる

上記のような資料を採り、豊富なデータから詳しく分析し治療方針をたてます。
治療の方法、治療期間など本人、両親そしてわたくしの三者でコンサルテーションし納得いくまでお話をします。

2 矯正治療によって美しくなる

治療前
治療後
 洋の東西を問わず「美しさ」には共通した意識があります。その「美しさ」とは健康でそれを科学的に証明されたものでなければならないと思います。上記の写真は矯正治療をした患者さんの治療前と治療後の写真です。治療後のほうが治療前より美しいと感じるでしょう。それは、口を閉じた時オトガイ隆起(下顎の中心にある隆起)が緊張していないこととE−line(鼻とオトガイ隆起を結んだ線)の内側に上下口唇が入っていることの2つの条件がそろって初めて上下の噛み合わせが機能し「美しく」なるのです。
 動物のなかでオトガイ隆起を持っているのは人間だけであるといわれています。ヒトに一番近いといわれているチンパンジーですらこのオトガイ隆起はありません。オトガイ隆起は言語を話すことによりできたのではないかとも言われています。ほとんどの方がオトガイ隆起を持っているのですが、歯並びや骨格のちょっとしたずれでオトガイ隆起が隠されている方も実際は多いのです。それでは、なぜオトガイがあると良いのでしょうか?オトガイがあると口の周りの筋肉がリラックスして唇を閉じることができます。唇を閉じた時にオトガイ隆起が梅干しのようにシワ(治療前の左側参照)ができる人がいますが、これはオトガイ筋が緊張しているからです。オトガイ筋が緊張している方は就寝時にはリラックスしていますからオトガイ筋は弛緩し口が開きます。口が開いてしまうと、歯肉が乾燥しやすくなります。歯肉はノドや眼と同じ粘膜で乾燥に対しては非常に弱く、すぐに炎症をおこします。ですから、オトガイ筋の緊張が強い人は歯肉炎や歯槽膿漏にもなりやすく、風邪もひきやすいのです。


3 顎関節を含めた包括的な治療・・・・・・・・「さとうくんちの新聞 3」をご参照下さい。

4 治療後の咬合(噛み合わせ)が長期安定すること

 現段階では非常に難しい問題でして、私の永久的課題としたいところです。矯正治療が終わって、きれいな歯並びの状態を100%一生維持できるかというと、今のところどんな最新の治療方法でも不可能です。矯正治療後に歯はリラップス(後戻り)を起こします。そのことを想定してオーバートリートメント(過度の治療)、リテ−ナ−の工夫など、患者さんの噛む力舌癖(特に多いのが舌の先が上顎前歯に当っている)などをcheckして協力をいただいています。残念ながら当医院でもブラケットを外すと治療が終了したかのように思われる患者さんが若干名いらっしゃって再治療を行う方がいらっしゃいます。
 矯正歯科学会レベルでも長期間噛み合わせが安定するには、どうしたら良いかがいつも検討されています。
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